野草の里やまうら

「野草の里やまうら」は、大分県杵築市(きつき市)にある、小さな地域です。
山あいに広がる田園風景、川にはホタルが飛ぶ、のどかな里。
この地域では、身近な野草を大切にし、人も地域も環境も輝く暮らしづくりを目指しています。
四季折々に採れた、自然の恵みを皆さんにお届けします。
やまうらの商品で、豊かなひとときをお楽しみいただけたら幸いです。

もっとくわしく♪野草の里やまうら

大分県杵築市(きつき市)の一番西の端、市内最高峰の山、「雲ヶ岳」のふもとにある、正式名称「山浦」という小さな地域です。

山浦には大きな看板も信号機もありません。

青い空と田園風景の中を、「なんだか気持ちのいい風景だな~」と思っているうちに通り過ぎてしまう(^^;)、あまり知られていない地域です。

この地域は、2022年に「世界農業遺産」に認定された国東半島宇佐地域に含まれています。

山浦は今でも田んぼや畑を中心とした、里地里山とともにある暮らしがあります。
春は田んぼに水が入ると、すぐにカエルの大合唱! 初夏はホタル。秋はトンボが飛び、冬は霜が地面を覆って、輝く世界になります。

人が作った里と、そこに暮らす命がともに在る、やさしく、美しい地域です。

「野草の里」のはじまり

山浦では、若者の数が減り、人口が減り続けています。(学校やお勤め先がないからです)

人口が減る一方で、一人暮らしの高齢者や、手入れができなくなった田畑や山が増え、今まで山奥で暮らしていたイノシシやシカなどが人里まで降りて田畑を荒らすようになりました。

「このままでは、山浦で暮らしていけなくなるのではないか…?」そんな心配がみんなの心にありました。


2017年に、山浦地域の人が集まって、山浦の将来の事を考えました。

「幸せな未来のために、自分たちには何が必要で、何ができるか?」

いろいろな課題や夢が出た中で、次のことを最初に取り組むことにしました。


・お年寄りや世代関係なく、みんなが集まって仕事ができる場所を作ろう。

・山浦のよいものを、地域外に暮らす親戚や友達に贈って、山浦のことを思い出したり、知ってもらおう。

・閉校した山浦小学校の校舎を、放置しないで活用しよう。


「山浦のよいもの」は、まず山浦の自慢であるお米と、地域の宝の「野草」に着目し、「野草の後やまうら」の取り組みがスタートしました。
(下の図は、取り組みのスタート時に作った「野草の里やまうら構想図」。これを目指して歩み始めました。)

山浦と野草の関係

誰でもおなじみの、タンポポ、オオバコ、ドクダミといった野草は、どこにでも生えているわけではありません。
荒地や、山の中にはなく、人と仲が良い植物で、人が草刈りなどある程度手入れした環境に生えます。もちろん、除草剤をまけば枯れますし、食べることはできません。(近年はシカが食べてしまい植物が大きく育たない地域もあります)

野草を利用することができるのは、山浦の人たちが人里の環境を手入れしているからです。

田んぼや、ため池の土手、大小の道、畑や家の周辺、ときには空き家の周りまで。

そうして、その環境を好む野草が生え、その風景が山浦のふるさとの風景を作っています。


身近な野草でも、じつはすごい力を持っています。

山浦には「石風呂」という遺跡があります(※国の重要有形民俗文化財登録)

石風呂では、ヨモギやセキショウという野草を敷き詰めた蒸気浴を行い、人々の健康を取り戻していました。

他にもゲンノショウコという野草を、胃の調子を良くするためにでお茶にしていたり、キランソウを「医者いらず」としてお茶で飲んでいたり、野草を生活に取り入れてきた暮らしがありました。
人の作った環境に野草が生え、その野草に人が助けられるという、相互の関係があったのです。

私たちのビジョンは、「野草で人も環境も幸せにする」です。

野草を活用するということは、地域の里地里山環境を守るということに繋がります。

人が働くことで人が元気になります。野草茶を飲んで、飲んでもらって、元気になります。

ほかの人が元気になると、自分も元気になります。野草を縁に人が集まって、いっそう元気になります。

わたしたちは野草で、人も環境も幸せにすることを目指します。

だから優しい商品を作る

山浦の商品は、自分の大事な人を想って作ることから始まっています。

だから野草茶原料は無農薬、無化学肥料、畜産堆肥不使用の手摘み。お菓子などの原材料はなるべく体に優しいものを選んでいます。

野草茶づくりの詳しい内容はこちらをご覧ください。
https://yamauraherb.base.shop/p/00001

将来の目標

廃校になった山浦小学校を活用し、地域の人が働いたり、農産品を加工したり、地域内外の人が学んだり、リラックスしたり、運動したり、楽しんで交流できる場所づくりをしたいと企んでいます。

その中で、いろいろな人がそれぞれに活躍したり、安らいだり、活力を得られ.る機会づくりを目指します。


<やりたいこと>

・学校で野草カフェ

・野草や料理に関する利用

・健康に関する利用

・親子や子育てに関する利用

・音楽室の利用

・屋上の利用(手すりがないので、今のところ使用できない)


「YAMAURA HERB」(やまうらハーブ)のロゴデザインは、
野草のチカラで誰もが自分らしく、元気に輝いて欲しいという願いを込めて、
山浦地域の豊かな自然に生育するセキショウとホタルの光で、美の象徴であるティアラ(かんむり)を表現しました。

輝きと曲線美の織り成すデザインは、健康と安らぎを提供する「やまうらハーブ」を象徴するロゴマークです。